静寂
孤独
無限
浮かんでは消え、現れては去り、決して留まらない揺れる音。
そこに存在しているのは、ただ一人、akBの歌声のみである。
あたかもそれは、人生のようで、かくも孤独なものなのかと思い知らされるほど凄まじい孤独感に満ちたサウンド。
しかし、そこに見出される一筋の光明。それこそが信ずるに足る唯一の真実。
「深いこの悲しみが輝き変わるまで ─あきらめない」
そう、あきらめないことこそが生きる為の術であり、まさにそれが真実である。
人は一人で生まれ、一人で死んでゆく。
途上で交わることはあれど、重なること、一つになることは決してない。
そう達観してしまえば、そうなのであろう。
しかし、生きるということは、そういったことを悟り、受け止めることではない。
その運命に抗い、立ち向かい、追い求める。
それこそが生きているという証であり、存在を証明する唯一の手段である。
akBという一人のアーティストが辿り着いた場所。
そこにはなにもなかった。
彼女が手に入れたもの。
それがこの答えだったのだろう。
−『no resignation』−
決してあきらめない。
彼女の目指す場所は光り輝いている。
今回、彼女の作品のアレンジ打診をもらった時の感想を一言で言えば、「興奮」の二字に集約される。
アミューズメントパークのBGMの様な鳴り物的音楽が少なくない昨今、
これほど声で人々を惹きつけられる歌手に出会えた事はとても嬉しい。
彼女の持つ声とアンニュイな世界観、その彼女が拡げようとしている世界を、アレンジするというよりは
私なりの回答を持ってして応援する…
そんな感覚に等しい。
また、彼女が作詞家として主人公に表現させようとしている独特なアプローチも聴き所。
それらの歌としての重要なファクターを決して壊さないように、より具体化できるように努めたつもりである。
彼女の声、曲の世界、歌詞の世界は、きっと多くの人の心に安らぎの火を灯してくれるだろう…